研究内容の例
(1) 半導体レーザの高性能化に関する研究
光ファイバ通信や光学ドライブに使われる半導体レーザ(LD)の高性能化の研究を行っています。
具体的にはLDを高速で動作させるための素子構造や構成方法について検討し、製作したLDの特性評価を行っています。
(2) 可視光通信の研究
LED照明の普及により、照明光を利用した通信が注目され始めています。
照明光を利用した通信は無線通信に比べ、安全性、秘匿性に優れていると考えられます。
このような光通信の新しいシステム構築を目指した研究を行っています。
(3)半導体レーザを用いた環境計測
現在、地球温暖化が世界的な問題となっています。これは化石燃料の燃焼や、家畜の呼吸などによる二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの増加が原因といわれています。
二酸化炭素やメタンはある特定の波長の光を吸収する特性を持っているので、レーザの波長を変えながら光検出器でレーザ光を受けることでこれらのガスの存在を確認することができます。
これらのガスを高感度に測定できるシステムを構築すれば地球温暖化防止に役立つだけでなく、他のガスの検出にも利用できます。 たとえば各家庭に設置を義務つけられている火災警報器や、人体に有害な各種ガスの検知器なども実現可能と考えられます。
本研究室ではレーザによるガスの高感度計測と、光通信によるセンサネットワークの構築について検討を行っています。

(4) フレネルレンズの設計
灯台や太陽光発電機にも使われるフレネルレンズと呼ばれるレンズの設計を、光学設計ソフトウェアを使い行っています。
レンズの特性評価方法のついての検討を開始しました。